虫歯Q&A

Q 冷たいものがしみるのですが…

A 第一に考えられるのは虫歯です。虫歯の場合冷たいものの他に甘いものでも痛みを感じます。次に考えられるのは象牙質知覚過敏症です。歯肉の位置が下がり歯の根が露出した事により温度刺激に反応するようになったり、歯磨きの時に露出した根の面をこすると、するどい痛みを瞬間的に感じることもあります。

横磨きで歯磨きする人は、犬歯の付近の歯の根の部分をよく見てください。歯の根がV字に減っている方は可能性が高いでしょう。では、V字に減っている目安を挙げてみますと・・・

(1)歯の根元の歯質が、やや黄色っぽい色をしている
(2)爪で触って、根元に段差を感じる

以上のような事が目安になります。えぐれている恐れや、心配のある方は歯科医院で診断や治療もできますので足を運んでみて下さい。

Q 自分に合った歯ブラシを見つけるには、どうしたらよいでしょうか?

A 一般的には、スタンダードな形の物で、ブラシを植えてある部分の幅が小さく(指2本位の幅~やや小さめ)、ナイロン制の物をお勧めしています。毛の硬さは個々の状態によりますが、普通から柔らかめ。硬めは避けた方がいいでしょう。歯ブラシの取り替え時 期は目安として1ヶ月位です。

広がっていなくてもブラシのコシが弱くなるので、交換をお勧めします。もちろん広がったり曲がったりしたら、すぐに交換してあげてください。1ヶ月しないで広がる時は歯磨きの力が強いので気をつけましょう。

Q フッ素入り歯磨剤は歯に良いのですか?フッ素ってどんなもの?

A フッ素は、人間の身体、特に歯や骨を丈夫にする有益元素です。フッ素が歯に取り込まれると、歯の結晶の一部になります。フッ素を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、虫歯菌の出す酸に対してより強くなります。ですから、フッ素を適切に使うと歯の表面が強くなり虫歯予防につながるのです。

Q 口臭で悩んでいますが自分でチェックする方法は?

A 口臭は誰にでもあるものです。特に起床時・空腹時に感じる口臭は「生理的口臭」と言ってどなたでもある口臭です。自分で自分の口臭をチェックする場合は、ビニール袋に息を吹き込んで嗅いでみる方法だと分かりやすいと思います。ただ、嗅ぐときは吹き込んだらすぐの方が分かりやすいでしょう。

他には、家族など頼みやすい人に息のチェックをしてもらうのが、自分ではなく他人がどう感じるかが分かるので、良いかと思います。では、原因としてはどのようなものがあるか。

(1)虫歯・舌の汚れ
(2)歯周病(シソウノウロウ)
(3)お口での呼吸
(4)全身的なもの

が、考えられています。1と2は、虫歯の治療や正しい歯磨き等で原因を改善すれば、口臭が改善されてきます。3は口呼吸と言って鼻よりもお口で呼吸している人のことを言います。口で呼吸していると、口の中が乾きやすく汚れが残りやすくなるからです。 4は胃腸が悪い・糖尿病等の病気により感じられるのですが、胃腸が悪いからと言って100%があるわけではありません。

Q 妊娠時の歯科治療について教えて下さい。

A 妊婦さんにとって一番不安なのが、「歯が痛くなったときに麻酔しても大丈夫?」「薬を飲んでの影響は?」ということではないでしょうか。また出産後も赤ちゃんに授乳中だったりすると、赤ちゃんに影響ないかしら?と不安を感じることでしょう。
妊娠する以前に歯科治療は終えてしまうのが安心ですが、そうもいきませんね。今回はそんな不安に対して少しでもお役に立つ情報を簡単に書きたいと思います。

  1. 3ヶ月くらいの初期は胎児の器官形成に重要な時期で不安定な為、極力応急処置をし、安定期または出産後に再度治療をする事が多いです。薬は必要性があれば飲んでいただくこともあります。
  2. 基本的に治療は安定期に入った5ヶ月~7ヶ月の間に行います。
  3. 8ヶ月以降は早産の危険性がでてきますので避けます。だからといって必要性があれば、応急処置などをする場合もあります。
  4. 麻酔は歯科治療に用いる量では特に問題はないでしょう。 逆に麻酔をしないで治療することにより、妊婦さんに痛みを与えストレスになるよりも、痛みがなく治療する方がよいと思われます。
  5. 薬は歯科医師・薬剤師の説明をよく聞き、用法を守れば問題ないと思います。

どれも必要性があってのことですが、疑問や不安を感じたら歯科医師によく説明を求めることをお勧めいたします。また、妊娠の可能性がある場合にも言っていただく方がよいでしょう。

Q 麻酔の注射をした所が3日経っても痛み消えません。

A 麻酔をしたところが痛むのは内出血のような状態になっており、痛みがでることがあります。この場合1週間~10日くらい様子をみていただき、症状がやわらいでくるようでしたら心配ないと思います。もし、噛んだりした時に痛む。また、痛みが強くなるよう でしたら治療した歯が原因の可能性がありえますので、治療した歯科医師に相談しましょう。

Q 食事の後にいつも歯に何か挟まります。どうすればいいのでしょうか?

A 歯に物がつまる場合、以下の原因が考えられます。

虫歯がある場合
歯と歯の間に虫歯があると、そこの部分で引っ掛かりが できて間に物がつまりやすくなります。早めに治療をしましょう。

不良金属が入っている場合
原因となる金属の歯をはずして隙間が小さくなるように作り直せば改善できる場合もあります。

歯肉が下がっている場合
この場合は改善が難しいです。何故なら一度下がってしまった歯肉は元には戻らないからです。その隙間と上手に付き合っていく必要があります。

歯並びが悪い場合
矯正で改善できる状態と、出来ない状態があります。矯正をしなくても、詰まりやすい状態を改善できる場合もありますので一度、歯科医院でみてもらうとよいでしょう。

Q 親しらずが生えてきました。今は痛くないけど抜いた方がいいですか?

A 親しらずですが、痛みがなければ無理に抜く必要はありません。噛み合う歯があれば、むしろ残した方が良い場合もあります。虫歯になり、歯が生えている状態・虫歯の深さなどにより、その治療が困難または器具がとどかず無理な場合は抜いた方が良いでしょう。

生えてくる途中、歯にかぶさった歯肉の部分に汚れが溜まってしまい、炎症や腫れを起こしてしまうことが多いです。この炎症や腫れ・痛みが定期的に繰り返すようであったなら、抜いた方が良いでしょう。まれに、隣りの歯に影響を及ぼす場合は抜くことがあります。(隣りの歯の治療のができないなど)

親しらずは、自分でも生えていることに気づかない場合もあります。一番奥に生えるため、歯磨きが困難なため食べカスが溜まりやすく虫歯になりやすい傾向にあります。部分磨き用の歯ブラシなども使って、しっかりと歯磨きをしていきましょう。

Q 知覚過敏はどういったものでしょうか?

A 1)症状
歯肉が下がったりして、根の面が露出し様々な刺激に過敏になる。

2)原因
強い歯磨き・硬い歯ブラシ・歯周病による歯肉退縮・咬耗・磨耗が主な原因になります。他にも、歯を削った後や過労・妊娠でもしみることがあり、神経質になると、それだけでしみるように感じたりもあります。

3)処置方法
・薬を塗る(浸透したり被膜を作るタイプがある)
・レーザー照射
・欠損部の修復(歯質が削れてしまっている場合に詰め物をする)

4)予防方法
知覚過敏の方の多くは、歯周病で歯肉が下がる場合と歯の磨きに問題がある場合が多いと思われます。ブラッシング時の過度の圧力や硬いブラシなどが主な原因となります。正しい歯磨きを歯科医師や歯科衛生士から受けてみましょう。

Q 歯の神経を取るって言われましたが、歯を抜くのとは違うのですか?

A 歯は固いエナメル質という層に覆われていて、内側に軟らかい象牙質という層があり、その中に痛みや感覚を感じたり、歯に栄養を供給する歯髄(シズイ)という神経が入っています。虫歯になると、虫歯菌が作った酸によって硬いエナメル質が溶かされてしまい 象牙質の中を伝わって歯髄に刺激が加わり「痛い」と感じます。

歯髄は一度ダメージを受けると再生することができないため、虫歯が神経まで進んでしまうと神経を抜かなくてはならなくなります。歯医者さんが「神経を抜く」とか「根っこの治療をする」とか言うのはこのことです。

神経を抜いてしまった歯は、しみたり、痛みは感じなくなります。ただし、栄養の供給がストップしてしまうため、歯がもろくなって欠けやすくなったり、神経がある歯に比べて茶色っぽく変色してくることもあります。神経はできるだけ残した方が良いので、虫歯が進行する前に治療することが望ましいでしょう。

Q ハミガキ粉を沢山使えば汚れは落ちる?

A 答えはNoです。現在、色々な種類のハミガキ粉が出回ってますが、どのような物でもハブラシいっぱいに付けるのは良くありません。泡立ちばかり良くて、実際に落としたい細かい所まで毛先が届いていなかったり、ハミガキ粉によっては歯質を削ってしまうも のもあります。目安は毛束の2列目ぐらいで、アズキ大位の量で充分です

Q キシリトールにはどんな効果があるの?

A キシリトールには4つの効果があります。

  1. 虫歯の原因となる酸(歯は酸によって溶かされ虫歯になります)を作らない。
  2. ミュータンス菌(虫歯菌)の活性を弱め酸をつくれなくする。
  3. ブラーク(歯垢)をはがれやすくする。
  4. 歯が酸によって溶かされた(脱灰した)ところを治す(再石灰化)力がある。

さらにガムを噛むと唾がたくさんでて、口のなかの酸性度が低くなるので、ハミガキの後にキシリトールガムを噛むことは虫歯予防に効果的です。

インプラントQ&A

Q インプラントの手術は痛くないですか?

A 局所麻酔をして行いますので、手術中の痛みはほとんど感じません(歯を抜くときの痛み程度と考えてください)。

Q ブリッジのところをインプラントに変えることができますか?

A ブリッジ部分の欠損の所に、インプラントを入れることは可能です。
そして、欠損部はインプラントで歯をつくり、土台に使っていた歯はセラミックを冠せると歯も長持ちします。

Q インプラント治療にかかる期間はどれくらいですか?

A 通常、4ヶ月から7ヶ月くらいかかります。
一般的に、インプラントが顎骨と結合するのに、下顎で3ヶ月、上顎で6ヶ月必要と言われています。
その後、一定期間安静にした後、上部に歯の部分を作成し、合計すると、下顎で4ヶ月、上顎で7ヶ月くらいかかります。
また、骨量が少ない場合は、骨造成で、さらに3~6ヶ月必要となります。

Q インプラント手術は誰でも受けられますか?

A 年齢的には、顎の骨が完成する18歳以上から、健康であれば、高齢の方でも大丈夫です。
但し、お口の清掃が十分にできない方、重度の全身疾患(重度の糖尿病、心疾患、腎疾患、肝疾患、喘息等の呼吸器系疾患、高血圧等)のある方、妊娠中の方などは、できない場合があります。

Q インプラントはどのくらいもちますか?

A 噛む力は、その人の体重に相当すると言われます。そんな悪い環境でも、データー的には、10年で90数%持つと言われております。長持ちするか否かは、二つのことに大きく左右されます。ひとつは,噛み合わせです。
いくらインプラントが丈夫でも、残っている歯が、抜けたり、動揺すれば、インプラントに過大な負担が生じ寿命が短くなります。もうひとつは、汚れです、天然歯の歯槽膿漏と同じで、インプラントも細菌感染により、寿命が短くなります。長持ちさせるには、歯科医師、歯科衛生士の指示を守り、日頃のセルフケアーと処置後のメインテナンスが大変重要です。

Q インプラントを顎の骨に植えて、体に影響はありませんか?

A インプラントを顎の骨に植えることにより体に悪影響を及ぼすということはありません。
インプラント用の素材には、顎の骨に似ているもの、身体になじみやすいもの、腐食しないものが使用されているからです。従って、生体親和性が高く、拒絶反応の心配もありません。

Q 外観からインプラントしていることがわかりますか?

A ブリッジや入れ歯ならバネや留め金があるため口を大きく開けると見えてしまうかもしれません。インプラントの場合、取り付ける人工歯の型取りは精密に行われ、色や大きさも個人の希望に合わせられます。
なので、自然の歯と見分けがつかないほど立派な出来栄えとなります。

Q インプラントにしたら何を食べてもいいのですか?

A 入れ歯なら、細かい食品が床と粘膜の間につまり、不快な思いや痛みを感じるかもしれません。しかし、インプラントは天然の歯と同じです。また、しっかりと固定されています。
なので何を食べても問題ありません。歯を失う以前と同じようにお食事を楽しんでください。

Q 事故などで歯をなくした場合もインプラントで治せますか?

A 交通事故などで歯をなくした場合でも、インプラントで歯は十分に治せます。
通常このように歯をなくされた方は、なくなった歯の周囲の歯が殆どの場合無傷です。従って、インプラント治療を通して健康な歯を削らなくても良いのです。

審美歯科Q&A

Q 歯の黄ばみや着色が気になりますが、白くなりますか?

A 健康な歯であれば、クリーニングやホワイトニングで白くきれいにすることができます。ただし、変色の強いものでは、ホワイトニングの効果は期待できませんので、ラミネートベニアやオールセラミックスをお奨めします。

Q 治療した金属の被せ物が笑うと目立ちます。白くなりますか?

A 保険適応の材料には制限があり、前歯以外では、金属を被せることしかできません。しかし、自費診療であれば、ハイブリッドやセラミックスなど陶器の様な輝く材料で被せ物を変えることができます。

Q 金属アレルギーと言われたけれど、今、入っている金属の被せ物は大丈夫ですか?

A 腐食や機械的磨耗などにより、口の中で金属成分の溶出が生じ、これが体内にイオンとして取り込まれてしまうため、まれに免疫反応としてアレルギーを引き起こすことがあります。 そのため、金属を含まない、セラミックやハイブリッドなどの修復物に変えることで、症状がおさまります。

Q セラミックにしたいけれど、歯にダメージがかかるか心配です。

A 健康を損なわない良い材料としてセラミックスがあります。時間が経過しても、歯ぐきの色や、変色の起こらない高品質で、透明感のある美しい白さを表現できます。
但し、とても硬い材質ですから、噛み合せにより適応部位が異なります。その為、歯が欠けたりしないよう歯ぎしりの強い方には、夜間マウスピースを着用して頂く場合もございます。

Q 以前、被せた差し歯の周りの歯ぐきが黒くなりました。どうしてですか?

A 差し歯を入れた時にできる歯と歯ぐきの境い目の黒いスジは、専門的には「ブラックマージン」と呼ばれているものです。原因としては、被せた歯がきちっと合っていなかったり、被せた歯の材料に起因するケースが考えられます。歯との境い目の歯肉は薄いため、歯肉から被せた歯の内部の金属が透けて見えてしまう ことにより起こります。
そのため、裏側や内側の金属を黄金色のものにしたり、金属を使用しないオールセラミックなどの「ブラックマージン」ができない材料を選択すればほとんどの場合回避できます。

Q セラミックは変色しませんか?

A セラミックとは陶材のことで、食器などにある陶器と同じものです。当然、陶器と同じように水分の吸収が無く変色しないため、歯を白く保つことが可能です。
セラミックの最大の特長は、他の素材に比べて天然の歯に最も近い色調と透過性を再現できることです。これまでは、目に見える部分だけをセラミックで白くして見た目を良くしていました。
オールセラミック治療の場合、裏側まで全てセラミックを用いるため、驚くほど自然な感じに仕上がりますし、金属の透過による歯ぐきの黒変や金属自体の露出もありません。

Q セラミックで治すとどのくらいもちますか?

A セラミックは天然歯に近い強度をもっていますので、安定した状態を長く維持することが出来ます。しかし、セラミッククラウンを入れて汚れなども付きにくい からといって、きちんとした毎日のブラッシングを怠れば、当然、虫歯や歯周病になる可能性が出てきます。日常のブラッシングなどのセルフケアと定期的な歯 科医院でのケアが必要になるのは言うまでもありません。

Q 差し歯も虫歯になりますか?

A セラミック等の表面が虫歯になる事はありません。しかし、歯と歯ぐきの境い目や自分の歯と被せ物との間などが、虫歯になる事はあります。虫歯を予防するには境い目に気を付けてブラッシングして頂くとともに、定期的なクリーニングが必要です。

歯周病Q&A

Q 歯周病の治療を受ければ歯を抜かなくて済みますか?

A 重症の場合には抜歯が必要な事も多くなります。出来るだけ初期の段階で治療に入る事がとても大切です。

Q 歯周病が命に関わると聞いたことがあるのですが?

A 重度の歯周病では歯周病菌は口の中だけではなく、全身に廻ります。
脳や心臓、その他の血管を詰まらせたり非常な悪影響を与えます。妊婦では胎児への影響も無視出来ません。近年の医学は今までには分からなかった事を次々と明らかにしていっており、歯周病も例外ではないのです。

Q 歯周病の検査とは何をするのでしょうか?

A 第一にレントゲン検査が必須です。進行した例ではCT検査も必要な場合があります。
ポケット測定検査も必ず必要で、それぞれの歯についての病気の進行度が分かります。
歯肉の状態、性状プラークスコアなども調べなければなりません。 細菌検査としては位相差顕微鏡での観察、またリアルタイムPCR法での菌のDNA検査も有益です。
他には、咬み合わせが悪影響を及ぼしている事も多いため、咬合の診査や歯列不正による影響もチェックします。
また病状を記録していくための写真記録も必要となります。

Q グラグラと動いている歯があるが、痛くないので自然に抜けるのを待ちたいのですが?

A 状況にもよりますが、グラグラと動いている間に徐々に顎の骨が破壊されていきますので、抜けてしまってから後の処置が非常に複雑になってしまいます。

ホワイトニングQ&A

Q ホワイトニングでどの程度白くなりますか?

A 変色の原因・変色の程度・歯の質等により、個人差があります。
あくまで、その方の元の歯の色合いから徐々に白くなりますので、「ご希望される白さ」や「真っ白」という訳にはいかない方も少なく有りませんが、「どの程度迄白くなるのか」又「どの程度白くするか」を、確認しながら進めていきます。

Q どんな歯でも誰でもホワイトニングできますか?

A ホワイトニングには適応症があり、又、白く出来る限界もあります。
患者さんの歯がホワイトニングに適しているのか、十分にカウンセリングを致します。

次のような場合は、ホワイトニングに向きません。

  1. 無カタラーゼ症
  2. エナメル質形成不全・象牙質形成不全
  3. 妊産婦
  4. ホワイトニング部位に、虫歯がある場合と、重度の歯周病がある場合
  5. エナメル質に亀裂が入っている場合
  6. 重篤な変色歯

Q ホワイトニングで白くなった歯は永久なのですか?

A ホワイトニング効果が永久に維持するのが望ましいのですが、残念ながらそうではありません。その方の歯の性質や生活習慣によって異なります が、オフィスホワイトニングの場合、一般的に、2週間程で2シェード位再着色し、その後は緩やかなペースで再着色していきます。ホームホワイトニングの場合は、なだらかなペースでゆっくりゆっくり再着色していきます。一度手に入れた白さをなるべく長時間維持する為には、オフィスは3~6ヶ月に1度、ホーム は2~3年に1度のタッチアップ(追加のホワイトニング)をしていく必要があります。タッチアップを定期的に行うことにより、再着色しずらい歯になってい くという結果が報告されています。再着色する理由としては、食物などの日常生活における外因性着色、年月とともに色調が濃くなるという自然現象等があり、 ゆっくりではありますが、術前の状態に戻っていく現象があります。

Q なぜ歯は変色するのですか?

A 原因は3つあります。

1.外因性着色

  • 食品に含まれる色素が歯の表面に付着して変色します。
  • 毎日のブラッシングで着色を防止す事は可能ですが、1度ついてしまうと普段のお手入れでは取れなくなる事もあります。
  • 歯の表面の着色であれば、ホワイトニングを受けなくても歯科医院で歯のクリーニングを受けることによって綺麗にする事が出来ます。

2.内因性着色
病気や外傷、又は、薬剤の副作用等により、歯自体に染み込んだ着色が取れなくなったものです。これは、いわゆるホワイトニングの対象となりますが、ホワイトニングだけで改善することが困難な場合もありますので、医師にご相談下さい。

3.加齢に伴う黄ばみとDNAによる強い黄ばみ
加齢により徐々に歯の色調が濃くなるもので、象牙質の厚みが増し、黄褐色が強くなります。又、肌や髪の色が遺伝するように、歯の色も遺伝します。このような場合、ホワイトニングに最も適しており、とても効果的に働きます。

矯正歯科Q&A

Q 期間はどれくらいかかる?

A 矯正治療は症例(歯のかみ合わせ状態と歯の萌出状況)により治療期間が異なってきます。
乳歯と永久歯が混ざり合っている時期では、約1年ぐらいです。
また一般的に乳歯が全て抜けた後の永久歯列の治療期間は約2年ぐらいです。
どちらもその後に歯を後戻りしないよう保定治療を行います。だいたい歯を動かした期間と同じくらいの期間です。
歯を動かす治療(動的治療)は、月に一度。保定治療は3、4ヶ月に一度、行われます。

Q 費用はどれくらいかかる?

A 矯正治療は原則として保険がきかず、自費治療となります。
症状にもよりますが、一般的には総額60~80万くらいになります。
お支払いは、歯を動かす治療(動的治療)が終了するまでにお支払いしていただければ、という規定になっております。

Q 歯を抜かなければいけないのですか?

A 必ず抜歯が必要なわけではありません。
歯とあごの大きさの不調和が著しい場合は、抜歯が必要となりますが、乳歯と永久歯が混ざり合っている時期やあごの成長が旺盛な時期に治療を開始すれば、歯を抜かずに治療する可能性も高くなります。

Q 痛みはどれぐらいある?

A ずっと痛みが続くものではありませんので安心して下さい。
装置を始めてつけたり、力を強くかけたときには、3日から5日ぐらいは、歯が浮くような感覚があったり、かんだときに痛みを感じます。
しかし、 矯正治療の期間中痛みが続くものではありませんのでご安心ください。

Q 虫歯や歯肉炎は大丈夫?

A 矯正の前に歯の検査を行い、虫歯がある場合は先に虫歯の治療をしてから矯正治療をします。
装置が入りますと今までと違い、歯が磨きにくいので虫歯や歯肉炎にならないよう、ブラッシングをきっちり指導していきます。基本的に毎回、来院前に歯を磨いてきていただくか、当院でブラッシングしてから矯正治療を行います。

Q 目立たない装置はどのようなもの?

A 見た目が気になる方には透明で目立ちにくいプラスチックやセラミック製のものをお薦めします。
歯の裏側にブラケットを付けて動かす方法もあります。舌が裏側の装置に当たりやすいので、どうしても歯の裏から治療を希望する患者さんのみ行なっております。

Q 矯正中にやってはいけないことはある?

A 装置が入った最初の頃はまだ装置に慣れてないので硬いもの(せんべい、棒アイス)や粘着性のあるもの(ガム、キャラメル)を頻繁に食べることは控えたほうが良いと思われます。
装置を壊す原因となります。どうしてもという時は、食べ物を小さくしてから食べたり、キャラメルなどは舐めたり工夫をすれば、特に問題ないです。
また通常のスポーツにも問題がないと思います。空手など格闘技をしている場合には、マウスピースのような物を口の中に入れていただき、衝撃をガードしますので、遠慮なくご相談下さい。

予防歯科Q&A

Q 予防歯科ってどういうもの?

A お口の中に悩みがある人だけが歯科医院で治療するわけではありません。
検診やPMTCなどを定期的に行い、虫歯や歯周病にならないようにすることが予防歯科です。

Q 歯磨きだけではダメなのですか?

A 虫歯や歯周病にならない為の一番の方法は、やはり「歯磨き」です。
普段の生活でお口の中に広がる汚れは、しっかりとしたお手入れ法を身につけていれば、「歯ブラシ」と「フロス」で十分に落せるものです。当院では正しいブラッシングの方法も指導いたしますので、お気軽にご相談ください。
とはいえ、すみずみまで磨けている人はなかなかいません。どうしても磨き残しが出来てしまいます。そういう部分は歯科医師や歯科衛生士などのプロの手で定期的にPMTCを行う方が、より現実的な虫歯予防になるでしょう。
予防として利用されるフッ素などの薬剤は、その方のリスクに応じた使い分けが必要です。

Q なぜキシリトールは歯にいいの?

A キシリトールは他の糖分に比べ、虫歯をつくらないだけでなく、
虫歯の発生を少なくするためで、これは疫学的な研究によって明らかになっています。
しかしキシリトールだけでできている製品はありません。成分の中に砂糖や発酵性の炭水化物が入っていると、効果は期待できません。また、キシリトールが含まれている食品で「歯によい」ものは、シュガーレス表示があるガムか、タブレット(錠菓)に限られます。

最新設備Q&A

Q CTで何が分かるの?

A 目から下の頭蓋骨部から、首の部分までの口腔内の状態が立体で把握できます。
歯が顎の骨からどのように生えているのか、その歯の大きな神経はどのように走っているのかか、歯周病の進行状態などを数十 秒で正確に記録するとともに、瞬時に診療室のディスプレイにて確認が可能です。
当院では、自院にCTを有するため、一般歯科医より多数のCT画像を診断する機会があり、CT画像から、骨密度や骨の幅、骨の質などの予測もある程度可能です。歯内部の神経の治療やインプラント埋入手術では、骨と軟組織との0.1ミリレベルでの立体的な位置関が把握できていなければ不可能な設計というものもあり、高度な治療には欠かせない機器のひとつです。

Q CTのある医院の良さは?

A 一般歯科医院でCTの撮影が必要となった場合は、大病院や画像診断センター等の外部施設へ患者さまに出向いていただきます。「撮影予約~撮影~画像の受け取り」までには、最低でも半日から1週間程度を要し、なかなか気軽に撮影できるものではありません。 その時間が当院では、全く不要です。
必要=即時撮影で、所要時間5分もかからず画像データが手に入り、お待たせすることなく状態の確認や次の治療に取り掛かれます。
また、インプラントを行なう術前のCT撮影は、他院でも何らかの方法で行なっているところが多いとは思いますが、当院では手術の直後にも撮影を行なっております。 ご自身の受けた手術結果が目で見て確認出来、医師・患者さま双方にとって、より強い安心の材料となります。
また、これらの画像はより患者さまに分かりやすい、3Dの立体画像でお伝えすることも出来ます。